適当に色々書くブログ

曜日不定12時半投稿。2000年生まれのゲーム好きが適当に色々書きます。

適当に色々書く記事その10 令和の今COMBO AVでアーケード基板を動かす環境を作る

こんにちは。

前回はJAMMAハーネスでお馴染みのカードコネクタとカードエッジコネクタを使用してコントローラーと基板を分離し、1つのコントローラーを複数のハードに接続できるようにしました。

 

実はあれはJAMMA変換ハーネス作成の練習で、今回はメインのJAMMAハーネス作成を行います。いきなり挑戦して失敗して大切な基板やコントロールボックスを壊したくなかったんです。

 

というわけで、今回はJAMMAハーネスを作成します。

 

以下注意。

ハーネス作成もしたことなければアーケード基板の知識も乏しいド素人が作成します。基板の故障などのトラブルがあっても責任はとれません。

高価な基板や大切な基板で動作テストしないようにしてください。

 

基本知識

コントロールボックス

基板を動かすための機械。コントローラー一体型のものとそうではないものがある。

 

ハーネス

基板とコントロールボックスを繋ぐためのもの。

 

JAMMA変換ハーネス

コントロールボックス独自の端子の並びからJAMMA規格という端子の並びに変えるハーネスです。

90年以降はほとんどの基板がJAMMA規格なので、これがないと遊べません。

 

映像を変換するコンバーター

昔の15KHzの映像を現在のモニターで映せるようにするものです。

 

アーケード基板

ゲーム本体。

別途マザーボード(家庭用ゲーム機でいうハードの基板部分)が必要な場合もある。

 

準備

用意したもの

・コントロールボックス

・カードコネクタ

・エッジコネクタ

・リード線(AWG16と22)

コンバーター

・逆差し防止ピン

・はんだ付けに使う道具

・静電気防止手袋

 

コントロールボックスは、懐かしのCOMBO AVです。ストIIが稼働してた頃に誕生したコントロールボックスですね。まあ懐かしいといっても生まれてないんですけどね。2000年生まれなので。

 

今回使うCOMBO AVですが、カードが36ピン(最近のは56ピン)です。

ありがたいことにKVCLab.さんでCOMBO AVで使えるカードが売られていたので購入しました。

シグマ/VEGA用の物と間違えないように購入してください。

あとエッジコネクタを持ってない方はそちらも購入しましょう。

kvclab.com

 

あと、ビデオコンバーターなどで変換を行わないとRGBの出力しか行えないため、今回は同じくKVCLab.さんで売られているGBS-8200という中国製のコンバーターを購入しました。

正直不安はありましたが、現在も生産されているコントロールボックスに内蔵されている、KVCLab.さんがしっかり検品してるんじゃないかということで購入しました。

kvclab.com

 

ちなみにGBS-8200単体だとあまり性能が良くないらしく、ぼやけたり遅延があるみたいです。

GBS-ControlというGBS-8200を乗っ取って高性能、高画質化する基板も売られているため、気になる人はこちらも購入しましょう。

噂によるとかなり改善されるとか。

kvclab.com

 

あと、リード線も忘れずに。

電源関係は太めのリード線を使ったほうがいいらしいです。

今回は、AWG16の線を使いました。

 

逆差ししそうで不安は方は、逆差し防止ピンも購入しましょう。

 

ハーネス作成

カードとコネクタ、コンバーターを購入したら、ハーネスを作成します。

作り方は簡単で、例えば、カードのSP+という部分にはんだで線を繋いだとします。そしたらJAMMAのピンアサインを見てSP+の位置を確認したら、エッジコネクタ(今回の場合10番)に接続します。

それをひたすら繰り返します。

 

カードにはどこが何Vか書かれていないので、こちらを参考にしてハーネスを作成してください。

www.suruga-ya.jp

 

完成したものがこちら。

 

ハーネスを作ったら、絶対に5Vなどの電源に繋がっている線が間違っていないかを確認してください。

間違えていたら最悪基板が壊れます。

 

コンバーター準備

精密機器を取り扱うので、静電気防止手袋を着用してください。

コンバーターとハーネスを接続します。今回は、ハーネスと直接繋ぎます。

GBS-8200で映像を変換するのに必要な線は、R、G、B、SYNC、GNDです。

間違えないように配線しましょう。

 

カードコネクタに繋いだものがこちら。

 

電源は、ACアダプターやハーネスから給電します。

ACアダプターから給電するとアーケード基板以外でも使うことができるので、今回はUSBアダプターに付属のUSB-DCケーブルを差し込んでコンバーターに接続します。

5V2Aに対応しているものを購入してください。

www.amazon.co.jp

 

配線、ACアダプターの差し込みが完了したら電源を付けます。

操作とかは説明書などを見ながら行いましょう。

 

起動

精密機器を取り扱うので、静電気防止手袋を着用してください。

左のボタンで入力がRGBsになっていることを確認し、基板とコントロールボックスをハーネスで接続します。

静電気で基板を壊さないように注意してください。

準備ができたら、いざ電源ON!

 

こちらが結果です。

 

ゲームは、駿河屋で購入した牌砦(とりで)というゲームです。3000円くらいで購入しました。

画面が白かったりズレてたりしますが、ここら辺は調整すればどうにかなると思います。

 

コンポーネント変換

おまけ。

コンポーネント端子も対応しているため、繋いでテストプレイしてみました。

タイトルは白往生。

 

 

元の環境があまりよろしくなかったので1フレーム程遅延が減りました。

そのおかげか5ボスを残1残しで倒すことができました。エキスパートで倒すのは初めてです。

 

コンバーターの(というよりGBS-Controlの)よくわからないところ

GBS-ControlというGBS-8200の性能を上げる基板があるのですが、これを取り付けた状態だと、コンバーターが映像をなかなか認識してくれません。

 

それと、GBS-Controlを使う場合、iPhoneやPCで設定を行うのですが、RGBやコンポーネントの切り替えが見当たりません。なので、現在はコンポーネントは変換できるけどRGBは変換できないという状態になってます。自動切り替えの可能性あるかも。

 

2023/1/31 追記

映らないと書いたのですが、再度試してみたら問題ありませんでした。申し訳ございません。特に切り替えとかする必要はないみたいです。

認識もちゃんとしてくれるようになりました。何だったんでしょうか......。

 

まとめ

アーケード基板もコントロールボックスも扱った経験が一切なかったためとても不安でしたが、無事起動できて良かったです。

コントロールボックスをモニターの前に置くと基板を置く場所がなくなってしまい、まともに遊ぶことができないため、前回の記事で改造したコントローラーを接続できるようにしたりハーネスを伸ばしたりしてもいいかもしれないですね。

 

ちなみになんでアーケード基板を動かす環境を作ったのかというと、なかなか移植されない怒首領蜂IIやカネコ製のSTGなどがやりたかったからです。

ですが、後者は高い以前に出回ってなくて入手するのは大変そうですね......。